オンタメ!      音楽家のためのエチュード

〜確定申告から音楽事業に役立つ情報マガジン〜

音楽家は全員が確定申告するの?

オンタメです。

 

コロナ禍以降、これまで無頓着だった人たちも確定申告に興味を持つようになりました。しかし、音楽家は全員が確定申告しなければいけないのでしょうか?

 

楽家といっても細分化すれば様々な分類があります。

 

演奏家 

・オーケストラ団員など企業に雇用されている演奏家(サラリーマン)

・演奏の都度ギャラをもらっているフリー奏者(フリーランス

 

教育者 

音楽教室など企業に雇用されている音楽家(サラリーマン)

音楽教室で教えているがレッスンした分だけ歩合でレッスン料のみもらう音楽家フリーランス

・個人で音楽教室を開いている音楽家フリーランス

 

わかりづらいところで言うとこの辺でしょうか。要は会社に雇われているかどうかです。会社から給料をもらって厚生年金なども全て天引きされて決まった額を貰う人はサラリーマンです。

NHK交響楽団読売日本交響楽団などの団員は会社に雇われたサラリーマン音楽家です。彼らは副業をしない限り確定申告をする必要はありません。しかし、所属するオケの仕事以外でギャラを得た場合、レッスンでレッスン料を得た場合は確定申告が必要です。つまり、オケ団員でもほとんどがレッスンや他の演奏活動もしているので副業をしていることになります。20万円以上の副収入がある場合、確定申告はしなければなりません。

 

音楽教室で教えている人も社員として働いている場合は確定申告は必要ありません。しかし、所属している音楽教室以外にも個人レッスンをしていたり、演奏活動でギャラをもらっていたりすれば確定申告が必要です。

 

つまり、給料をもらっている音楽家でも他での演奏やレッスンなどで20万以上収入がある場合は副業として確定申告しなければいけない。オケの仕事しかしていない人なんてほとんどいないですから。でも、オケの仕事以外何も仕事してない人は確定申告する必要はありません。

 

そしてフリーランス楽家は全員が確定申告しなければいけません。当たり前ですよね。そうでないと自分の収入もわからないし、国民の三大義務である納税の義務がはたせませんから。

ではフリーで活動する音楽家は確定申告するためにまず何をしなければいけないのか?

 

まずは個人事業主としての登録「開業届」が必要です。

これは書類を一枚出せば良いだけの簡単な作業です。次回、解説します!

 

オンタメ♫

 

☆音楽家が書いているので、もし間違いなどありましたらご指摘いただきますようお願いいたします。